英語|英文読解がたった3か月で苦手じゃなくなる勉強法

英文読解がたった3か月で苦手じゃなくなる勉強法(中1からでも、高校受験に向けても、高校生になってからでも、読解が嫌いな人も、大学受験に向けても、仕事で必要になっても)
ポイントは、英文和訳と英文読解とは違うこと。『訳せる≠理解できる』このことをきちんと理解しましょう。英文読解の正しい勉強法をまとめました。ぜひ、最後までお読みください。

コンテンツ一覧

はじめに

この章の内容
  • 文法演習・構文演習ばっかりやっていませんか?
  • 小問や和訳に一生懸命になっていませんか?
  • 私たちは、英語が苦手な先輩たちから学ばないといけない
  • ”きちんと”読解の訓練をしましょう!

文法演習・構文演習ばっかりやっていませんか?

英語を指導する中で、私が個別指導教室の教室長になって驚いたことが、ほとんどの中高生が、文法演習と単語の暗記ばっかりやっていることです。

文法演習・構文演習・単語の暗記は、スポーツに例えれば、基本動作の練習や筋トレでしかありません。

もちろんそれだって大切です。基本演習の大切さは否定はしません。

しかし、ほとんどの中高生は、試合にも出してもらえないで、やみくもに千本ノックを受けているような状態になっています。

もちろん、レギュラー争いが激しくて、試合になかなか出してもらえない部活ならしょうがないのですが。しかし、皆さんは、皆さんの受験においては、常にレギュラーなのです。

自信がないうちからでも、どんどん実践しましょう。そして、実践の中で出てきた課題を克服するために練習する方が、遥かに実力を高めてくれます。

小問や和訳に一生懸命になっていませんか?

「いや、きちんと読解演習もしていますよ!」

このセリフもよく聞きました。しかし、そのやり方も問題です。

大半の中高生は、時間制限の中で、問題を終えることに一生懸命です。あるいは、時間をかけて和訳をする場合でも、全文”だいたい”訳すことに一生懸命です。

よく分からない部分を解明することや、内容をしっかり理解することは疎かになっています。そのため、あとから「どんな文章だった?」と聞いても、訳を言うだけで、内容についての話はほとんど返ってきません。

残念ながら、それでは「読解した」とは言えません。有効な読解演習とはとても言えないのです。

私たちは、英語が苦手な先輩たちから学ばないといけません

過去の多くの先輩は、卓越した量の演習をこなし、良い大学に入っています。しかし、その後、全然英語が使えなくなります。

その理由は、文法・構文の演習に偏りすぎていたからです。

卓越した演習量で大学に合格しました。しかし、実践の中での使える英語になっていないから、受験が終わったら、きれいさっぱり、使えなくなってしまう。

その勉強法は、あまりに苦しいです。その勉強法は、あまりに非効率的です。そして、その勉強法では、将来、英語力が失われます。こんな勉強の仕方、もったいないと思いませんか?

”きちんと”読解の訓練をしましょう!

最小限の文法を学んだら、あとはどんどん実践しましょう。

日本語で読んだって、表現が難解でよく分からないところや、知らない単語はたくさん出てくるのです。

それをきちんと理解して読むか、知らないままで放置するかで、長い目で見ると、日本語の読解力に大きな差が付きます。

英語も同じです。

『読んで分からなかったことを分かるための努力』こそが、『読解力』を高めるのです。

このページでは、『この方法なら効率よく、しっかり、英文読解を学べる!』という方法をまとめました。ぜひ、しっかり読んで、取り組んでみて頂ければと思います。

さぁ、内容に入っていきましょう。

読解のための英文法をチェック

この章のポイント
  • 英文読解に必要な英文法だけなら、すぐに学べます
  • 知らなければ読み進められない文法のルールを知っておきましょう
  • 自分の言葉で説明できるようになりましょう
  • 5文型はきちんと訳し分けられるように演習しましょう
  • to不定詞と関係詞も丁寧に演習して訳し分けを理解しましょう

英文読解に必要な英文法だけなら、すぐに学べます

英文法問題集を、中1から中3まで、きちんと解けるようになるまで指導するのは、非常に時間がかかります。膨大な訓練量も必要です。

しかし、「英文読解を学ぶため」の英文法であれば、「問題集も解けるようにしたい」なんて欲張らなければ、1週間で学ぶことができます。

知らなければ読み進められない文法のルールを知っておきましょう

英文読解を学んでいくために必要な知識は、そんなに多くありません。

  • 主語・動詞・形容詞・副詞の違い
  • 単語の変化
  • 疑問文と否定文の語順
  • 助動詞・前置詞
  • aとtheの違い
  • 5文型
  • 句と節
  • to不定詞と関係詞

この程度です。これらについて、「どういうルールがある」と分かっていれば、あとは辞書を引きながら、訳して、読み進めることができます。

一方、名詞のルールや、過去形の不規則変化など、そういう細かいルールは、「そういうことがある」と知っているだけで、読解を進められます。

そして、読解でよく出てくる単語・変化は、読解演習の中で、しっかり理解していけばよいのです。

自分の言葉で説明できるようになりましょう

読解のための英文法は、「どう訳すべきか」を知っていれば良いです。

問題集で書き換えを間違ったり、単語のスペルを間違えても、今の段階では全く問題ありません。ただし、「どう訳すべきか」についての理解は、しっかりしておきたいです。

まずは、割と細かく単元分けしてある参考書の、目次を開きましょう。そして、どの項目について、どう訳さなければいけないのか、説明してみましょう。

説明できない単元は、まだまだ理解が曖昧です。単語の訳が分かっても、訳していけません。復習が必要です。

5文型はきちんと訳し分けられるように演習しましょう

読解を進める上で、5文型の理解は必須です。

5文型の理解が曖昧だったら、単に辞書で引いた単語をつなげるだけになってしまいます。それでは、英文を正確に把握することができませんし、正しく読み進めることができません。「This is a pen」のレベル、中1レベルから、「これは第3文型で、こういう風に訳す」というように、指摘できるようになりましょう。

ただ、英単語の知識が豊富ではない状態で、5文型を英語できちんと教えきることは簡単ではありません。そこで、まだ英文読解/英文和訳の勉強が進んでいないうちは、5文型は、日本語で学んでおきましょう。

  1. 私は、走る
  2. 私は、生徒だ
  3. 私は、食べる、りんごを
  4. 私は、渡す、あなたに、りんごを
  5. 私は、呼ぶ、あなたを、友達と

なお、5文型をしっかり勉強することで、他の文法の理解も深まります。『文の要素』と『語順』がいかに大切かは、5文型がわかってこそ、しっかり理解できることです。

to不定詞と関係詞も丁寧に演習して訳し分けを理解しましょう

この2つは、文法の中でも最も複雑です。

訳が分かっても、きちんと訳すのは簡単ではありません。そのため、きちんと取り組むことで、品詞・文型・文の要素を理解することの大切さが分かるでしょう。

まずは、訳すことで、1つ1つの単語に意味を与える大切さを学びましょう。「品詞をきちんと意識すれば、正確に訳すことが可能である」という感覚を掴んでほしいのです。

そして、ある程度正確に訳すことができるようになったら、パターンに多く触れるために、選択肢問題にも、積極的に取り組みましょう。

なお、「問題で正解する」ことはもちろん大切ですが、それ以上に気を付けて頂きたいことがあります。「単語に役割が正確に分かって訳せた」状態であることを意識してほしいのです。

指導のご案内

これから英語を勉強しようという方
英語を基礎からやり直したいという方

いきなり文法演習からスタートしたら、「英語はつまらない」「英語は苦痛」なものになってしまいます。そうならないように、まずは最小限の文法と、実践的な読解から英語の勉強をスタートしましょう。

書店教材・塾用教材の中1~3までまとまっている参考書兼問題集を使って、解説→演習を繰り返します。読解に必要な内容の演習は、類題をこちらでどんどん作成して進めますから、効率的に学習可能です。

また、既にある程度勉強してきている方。まずは1~2時間。自分が読解のための英文法を、どこまで理解できているか、確認してみませんか?

目の前の文を訳すことはできても、「どうすべき」をきちんと説明するのは意外に難しいものです。自分の頭で、しっかり整理・理解するサポートを致します。

高校受験の英語共通問題を和訳

この章のポイント
  • 単語と品詞を調べて、SVOCを明確にしましょう
  • 平易な日本語の文にたくさん触れて、型を身につけましょう
  • 時間がかかっても、自分のペースで取り組んでいきましょう

高校受験レベルの英文をしっかり訳せるようになりましょう

もう英文読解を始めるの?

読めないよ!

英語を1から始めた人なら、そう思う人も多いでしょうね。でも、大丈夫です。

誤解しないで頂きたいです。たいていの長文読解演習のように、「じゃ、10分で読んで、問題を解こう」なんて言いません。この段階で、そんな読解演習をする必要はありません。

1つ1つの単語の、品詞と訳を調べてもらいます。これなら、誰でもできますよね。むしろ、できない方がおかしい。

そして次に、文の要素を判別します。

文の要素にならないものは、“( )”で括ります。例えば、[前置詞+名詞]は文の要素になりませんから、“( )”に入れます。文の要素になるものには、下線を引き、SVOCを決めてもらいます。

そして、それぞれ、まずは文の要素だけ、訳を書いてもらいます。高校受験の共通問題のレベルなら、文の要素だけで内容が理解できる文章も少なくありません。

その上で、“( )”に入れた単語・句・節が、何を修飾するのかを明確にします。日本語レベルで指摘します。そうすることで、1つの文章の訳が完成します。

1文、5~10分ぐらいで終わるかと思います。

高校受験の英語共通問題で和訳の型を身につけましょう

読解訓練の教材には、高校受験の英語共通問題がベストです。このように言う理由は2つあります。

  • 基本的な単語しか出てこない
  • 日本語訳が平易

実際に出題されたものを見てみましょう。以下は、平成23年度(東京都)の文章です。

Hiroki was a third-year student at a junior high school. His school had a chorus contest in March every year.

ヒロキは中学3年生だった。彼の学校には、毎年3月に、合唱コンテストがあった。

日本語に直されていれば、国語が苦手な小学生でも、スイスイ読んでいけそうな内容でしょう。そういう文章であることが大切なのです。

読解をするには、型を身につける必要があります。

型を身につけるためには、まずは簡単な題材で実践を繰り返す必要があります。そういう意味で、高校受験の共通問題は、読解の型を身につけるのにピッタリなんです。

マイペースで、自信が付くまで取り組みましょう

訳を聞くと、「~、みたいな」と言って、訳をごまかす生徒は少なくありません。

しかし、「みたいな」ではダメです。常に、「自分はこう思う」と確信して訳すようにしましょう。そうでなければ、訳が間違っていた時に、「間違っていた」と認識できません。

最初のうちは、単語も知らないものばかりで、当然時間がかかります。

しかし、これを毎日、しつこくしつこく1週間もやれば、高校受験に必要な単語はだいたい頭に入っているでしょう。ついでに、品詞もだいたい理解できているはずです。

1週間もやればと言いましたが、別に2週間でも良いでしょう。1か月かかっても構いません。こういうことの要領の良さには、個人差があります。

自分の”心”が「高校受験の共通問題ならだいたいなんとかなる」と思えたら、次に進みましょう。慌てる必要はありません。

指導のご案内

英語・英文読解を短期に克服したい方
英語を基礎からやり直したい方

高校受験の共通問題を、1文ずつ全訳してもらいます。

まずは単語を全部辞書で調べ、『名詞』『動詞』『形容詞』『副詞』『前置詞』などを、分かるように区別・明記していってもらいます。

これは、今後『文の正しい読み方』を学ぶ上で、品詞の理解はとても大切なことなので、ある程度英語の勉強が進んでいる方にもやって頂きます。

次に、[前置詞+名詞]と副詞を”( )”に入れてもらいます。形容詞も名詞とひとくくりにしてもらいます。

1文1文、文法の解説もしながら進めるので、長文の大問を2問ぐらい訳し終わるころには(だいたい2~4日)、読解を進めるための英文法の基本的な考え方がざっくり理解できています。

また、品詞の理解に曖昧さがなくなってきたら、SVOCと[前置詞+名詞]等を、簡易な記載に切り替えます。そのため、作業スピードはどんどん早くなります。

人によっては、2~3問目にはストレスなく作業できるようになります。また、たいていの生徒が、4問目ぐらいで、「単語が分かればだいたい訳せる」という感覚になるようです。そういう感覚になれたら、もうこのフェイズは卒業です。センター試験に進みます。

センター試験の英語長文を和訳

この章のポイント
  • センター英語になっても、やることは同じです
  • 日本語が難しくなるので、それは覚悟しましょう
  • 「主語は何か」などを細かいことにこだわらなければ、読解力は向上しません
  • 単語の訳よりも、単語の理解にこだわりましょう
  • 時間がかかっても、自分のペースで取り組んでいきましょう

センターレベルの英文をしっかり訳せるようになりましょう

もうセンター読むの?

読めないよ!

いやいや、もうそうは思わないですよね。

もちろん、単語の数は増えます。でも、高校入試の共通問題の時と、やることは一緒です。単語が知らない文章に取り組む恐怖は、もうほとんどないはずです。

ただし、センターレベルになると、『構文』が出てきます。単に単語を文型通りに正確につなぐだけでは、訳せない文章が出てきます。

そういうところは、調べればよいです。そのために、英文法の分厚いテキストを横に置いておくといいでしょう。決して、前から順に解くための本ではありません。

内容が難しくなることに対応することが最初のポイントです

実際に出題されたものを見てみましょう。以下は、平成23年度センター試験(本試験)の文章です。

Rats, mice, hamsters, and squirrels belong to a large group of animals called rodent. It is estimated that there are about 2,000 species of rodent, and they are believed to be one of the most successful groups of animals we know.

ラット、マイス、ハムスター、そしてリスは、げっ歯類と呼ばれる動物の大きなグループに属している。

約2000種のげっ歯類がいると考えられていて、げっ歯類は、私たちの知っている動物グループの中でも、もっとも成功した部類の1つだと考えられている。

文章のレベルが、高校受験からは明らかに上がりましたね。1文も長くなりました。高校受験レベルの文章がきちんと分析できるようになっていなければ、この長文は分析しきれないでしょう。

和訳の際には細かいことにしっかりこだわりましょう

ここで、英文読解が得意にならない人と、得意になる人の差が発生します。ここの1文を見てみましょう。

there are about 2,000 species of rodent

これを、「げっ歯類は約2000種類ある」と訳すか、「2000種類のげっ歯類がある」と訳すかで、英文読解の成長では大きな差が出ます。

文をしっかり分解してみましょう。前置詞+名詞は文の要素ではないため、“( )”に入れることになります。

(there) are about 2,000 species (of rodent)

つまり、日本語に訳すときの主語は、『about 2,000 species』でなければなりません。

もちろん、この文章レベルであれば、意訳で理解できることもあるでしょう。しかし、文章のレベルが上がれば、「何が文の要素なのか」「この文章が否定しているのはどこまでなのか」というようなことが非常に重要になってきます。

このレベルで、主語のような大事な要素を雑に扱っては、英文読解ができるようになるはずはないのです。

補足

先生によっては、a ~ of は形容詞的に捉えて教える人もいます。それ自体は間違いというわけではなく、教え方の問題です。『文の要素』という発想が出てくるまでは、その方が分かりやすいという側面もあります。

単語の訳の暗記より、単語の理解を意識しましょう

もう1つポイントがあります。

『Rats, mice, hamsters, and squirrels』を『ラット、マイス、ハムスター、そしてリス』と訳しました。その理由は、訳なんて、覚えても意味がないからです。

もちろん、訳を覚えて、そのまま意味があるものもたくさんあります。

しかし、もし『rats』『mice』の違いを考えさせられる問題が出てしまったら、訳の暗記では到底、太刀打ちできないのです訳を覚えるのではなく、意味を理解しましょう。

Rat:大型のネズミ
Mouse:Ratより小さいネズミ

日本語でも英語でも、こういうことに、1つ1つ丁寧に取り組むことが、読解力を向上させてくれるのです。

文章にストレスを感じなくなるまで、じっくり取り組みましょう

高校受験の共通問題なんかより、遥かに時間がかかります。

日本語だって簡単ではなくなっています。1文1文も長いので、分析にも時間がかかります。かければいいのです。

しっかり訓練していけば、そのうち調べなくても分かる単語が増えます。1か月も続ければ、、センター試験の長文読解に、ストレスを感じなくなっているでしょう。

ただし、まだ自力で辞書なしで読むところまでは、行けていない可能性が高いです。これぐらいで読解力に安心してもらっても困ります。問題なんて、まだ解く必要はありません。

さぁ、次のステップに進みましょう!

指導のご案内

英文読解を学びなおしたい方
長文読解の基本にしっかり取り組みたい方

センター試験の長文読解の問題を、1文ずつ全訳してもらいます。

SVOCに下線を引き、[前置詞+名詞]、副詞を”( )”に入れてもらいます。作業自体は、高校受験の教材で慣れているため、サクサク進むはずです。

センターレベルでは、時々構文知識が必要な文章があります。そういうものに関しては、随時解説を行います。

センターレベルでは、1文1文が長いため、全訳の難易度が一気に上がります。文型と修飾関係をしっかり指摘して、丁寧に訳を勧めます。「なんとなく」ではなく「完璧」な訳と理解になるように、指導致します。

正確に訳をできるようになってきたら、タイミングを見て、難関校の読解にチャレンジします。

このような指導を受けてみたければ、ぜひ、ご相談ください。大きな苦痛なく、英文読解が得意にできると思います。

 

難関校の英語長文を和訳

この章のポイント
  • 難関大学の長文でも、やることは同じです
  • このレベルでは、文章を正確に訳すことができたとしても、読めたことにはなりません
  • この取り組みは、「訳せる=読める」ではないことを理解し、「文章をしっかり理解する感覚を掴む」ことなので、この取り組みを長々とやる必要はありません

難関レベルでも、やること自体は同じであると認識しましょう

やることは一緒です。英文法の参考書と辞書をそばにおいて、1語1語、丁寧に役割を与え、訳すだけです。

ただし、課題文の難しさはけた違いです。日本語訳を読んだとしても、ノーストレスでは読めないものが多くなってきます。

これに取り組む理由は、「文章を、単に正確に訳すことができるだけでは、読んだことにならない」という感覚を、しっかり身につけてもらうためです。訳すだけではなくて、文章をしっかり理解してほしいのです。

日本語でも読んでも簡単ではない文章を読むことで、そういう能力は初めて磨かれます。日本語で書かれていれば、だいたい理解できていしまうような文章なら、内容が想像できてしまうため、『読解』の訓練にはならないのです。

ですから、この難しい長文へのチャレンジが大切なのです。

慶應の英文和訳に取り組んでみましょう

こちらも、2011年の文学部の問題から。

なお、この試験では、辞書の持ち込みが認められています。「辞書持ち込めるから楽だよね」とはなりません。「単語の訳が分かったところで、きちんと読む習慣がついてなかったら、読めないよ」というメッセージです。

Of the personal memoirs of Hiroshima that I know – which are those that have been translated from the Japanese – all but one have this in common, that they are gatherings of images rather than continuous narratives.

私が知っている広島に関する回顧録(日本語から翻訳されたもの)について、1つを除く全ては、一連の物語というよりも、むしろ、イメージの集まりであるという共通点を持っている。

どうでしょうか。訳を読んでも、まだまだ内容はさっぱり分からないはずです。

これがどういうことなのか、仮説を立てながら読みます。

仮説を立てながら読み進め、文章ではなくて、著者が言いたいことを理解することこそが、文章・課題文を「読んで理解する」「読解する」ということなのです。

東大の英文和訳に取り組んでみましょう

こちらも、2011年の問題から。東京大学は、英語は文理共通です。

Familiarity with basic science is more important than ever, but conventional introductory courses in science do not always provide the necessary understanding.

基礎的な科学へのたしなみは、かつてなく重要になっているが、科学の一般的な入門コースが必要な理解を提供してくれるとは限らない。

あれ?意外と読みやすい?

そう思いませんでしたか?ちなみにこれは、要約問題の第1文です。

実は、東大の英語は、難問と言うよりも、正確に理解し、しっかり記述するという訓練が重要なのです。

ですから、文章の難易度としては高くない文章が出題される場合も少なくありません。もちろん、理解する訓練教材としては十分ですから、取り組む価値は高いです。

そういう意味では、慶應より先に、こちらに取り組んでも良いかもしれません。

訳せる=読めるではないことを痛感できればOKです

「慶應・東大の文章がスイスイ読めるようになるため」に、この取り組みをするわけではありません。

「訳せる=読める」ではないことを理解し、「文章をしっかり理解する感覚を掴む」ことが、この取り組みの目的です。この課題を延々とやり続けるのは、現段階では意味がありません。

数日から1週間ぐらい訳してみたら、「全部訳すまで」なんて考えずに、センター試験に戻りましょう。そして、ついに問題演習に取り組んでみましょう。

指導のご案内

難関校を目指す方
英文読解を得意にしたい方

1文ずつ、丁寧に全訳してもらいます。そして、著者が何を言いたいか、どういう内容が前提になっているか、文章はどういう結論に進みそうか、仮説を立て、説明してもらいます。

全文訳に取り組む場合もあれば、時間制限をして仮説を立てながら全体を読んでもらい、口頭で内容説明してもらったり問題を解いてもらう場合もあります。学習目的と授業時間により、柔軟に指導致します。

このような指導を受けてみたければ、ぜひ、ご相談ください。

 

センター英語を極める

この章のポイント
  • 読み方が変わっていることを確認しましょう
  • 経験を積み重ねて、読解の時間短縮に取り組みましょう

まずは英語長文を理解しながら読みましょう

慶應・東大の文章にしっかり向き合った後なら、もう「文を1つ1つ訳すだけ」の読み方はできないはずです。次にどんな文が来るのか、頭の中では、仮説が立っているはずです。

そして、そこはセンター試験の文章です。慶應や東大のように、「次の文をイメージするのも難しい」というような文章ではないはずです。次の文、次の文に進むのが、わりと楽しみになってくるはずです。

全文を読み切ったら、丁寧に問題を解いてみましょう。きちんと理解できていたら、文法的な問題以外、満点が取れるはずです。

「しっかり訳す」「しっかり読む」の時間短縮に取り組みましょう

ここまで、概ね3か月かからずたどり着けるはずです。ここまでたどり着けば、「しっかり訳す」「しっかり読む」の難しさは認識しつつも、もう「読解が苦手」という感覚はないはずです。

訳す・読むの処理速度を高めるには、毎日の訓練以外ありません。調べる必要のない単語が増えれば増えるほど、調べる必要のない構文が増えれば増えるほど、読むのは早くなっていきます。

入試の当日までに、時間以内に読み切る実力を。時間があれば、センター試験の文章なら、時間にかなり余裕をもって終えられるぐらいまで、無理なく高められます。

こうなると、自分から単語や構文の演習もしたくなるかもしれません。ここからの文法演習は、単なるトレーニングではなく、主体的で実践的な演習になっているはずです。

さいごに

一緒に英語を勉強しませんか?

今回ご紹介した勉強法は、英文読解を得意にするための、理想的な勉強法だと思っています。

実際に、英語を諦めていた人の多くが、たった2~3か月程度の訓練で、「英語が楽しい」と思うようになりました。自分から前向きに頑張ることができるようになるのです。

ただし、この勉強法を実行するのは、決して簡単ではありません。『読解のための文法』を判別し、『文の要素』を正確に取り出すのは、英語ができるようになってからなのです。そしてまた、このような勉強に、長い時間付き合ってくれる先生も少ないはずです。

ですから、この勉強方法に興味を持ったら、ぜひ、私に指導させて頂ければありがたいです。ぜひ、学習相談等、気軽にお寄せください。皆様からのご相談、お待ち申し上げます。

大人になっても使える英語力を

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。これを最後まで真摯に読んで下さった皆様が、英語が好きになって、英語が得意になって、将来、社会の一線で活躍されることを、心よりお祈り申し上げます。

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管理者紹介

私立開成中学・高校卒
私立上智大学法学部・法学研究科卒

広告代理店・経営コンサルティング会社を経て独立。法律・広告などの知識をバックグラウンドに、幅広い分野で活躍。

大手企業他、官公庁の広告類や就業ルール改定なども実施。海外展開の現地プロジェクトマネージャーや、大手学習塾や社会保険労務士法人における現場責任者の経験もある。